高級時計ブランド「タグ・ホイヤー（Tag Heuer）」は、NFTを表示できるスマートウォッチ「Connected Calibre E4」を発表。

2022年6月16日、米暗号資産メディア「Decrypt」によると、6月15日、高級時計ブランドのタグ・ホイヤー（Tag Heuer）」が、時計のデジタルフェイスにNFTを表示できる新しいスマートウォッチ「Connected Calibre E4」を発表。同社が「Bitpay」と提携し、米国でのオンラインショッピングの支払いに13の暗号通貨を受け入れることを開始してからわずか数週間後のことであり、大手高級ブランドによるWeb3テクノロジーへの新たなコミットメントを示すものだと報じた。

「Bored Ape Yacht Club（BAYC）」などのNFTコレクションは、オーナーのスマートフォンのデジタルウォレットを介してキャリバーE4と同期される。現在、LedgerとMetamaskのウォレットに対応。NFTはJPEGとGIFの両方で表示でき、Twitterが認証されたNFTのプロフィール写真を表示するのと同様に、時計の文字盤に六角形のパターンで表示される予定だ。

タグ・ホイヤーは、今回の開発にあたり時計の外観や機能をどのようにカスタマイズするのがベストかを、Bored Ape Yacht Club、Cryptopunks、CLONE-X、World of Womenなどのいわゆる「ブルーチップ」NFTコミュニティと相談して決定したようだ。

タグ・ホイヤーのCEOであるフレデリック・アルノーは、「私は、NFTの分野に深い関心を持っており、この機能は、前衛的で革新的な技術を持つタグ・ホイヤーの伝統に合致している」と述べた。
Web3の愛好家として知られるアルノーは、先月Bored ApeのNFTを購入し、Twitterのプロフィール画像にしている。

暗号通貨の下落トレンドは、ハイブランドのファッション業界の Web3投資に影響はあるのか？

現在の暗号市場の衰退はNFTマーケットに大きな影響を与えており、1日の取引量も崖下に落ちている。今回のタグ・ホイヤーの発表は、同社の米国のウェブサイトで、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ドージコインを含む13の暗号通貨での支払いを許可すると発表した数日後に行われた。

この暗号通貨の冬の時代に、タグ・ホイヤー以外にも、先月にはバレンシアガとグッチがオンラインと一部の店舗で、暗号通貨での支払いを受け付け始めると発表。その数週間後、プラダは新しいNFTコレクションを発表し、バルマンは影響力の大きい顧客向けにNFTに裏打ちされた体験型の新たなサービス予告している。

バレンシアガのCEOであるCédric Charbitは、このような弱気市場で暗号に投資するハイファッションの知恵についての質問を、このセクターにおける自身の戦略は「長期的」であると述べている。
しかし、暗号市場の永続的な損失の現実は無視できない。ちょうど1ヶ月前に2,000ドルのタグ・ホイヤー・コネクテッド・キャリバーE4（Connected Calibre E4）を購入するために必要なビットコインの量は、現在1,100ドル（約半分）の価値となっている。

2022年5月24日「Balenciaga（バレンシアガ）」、6月より一部店舗でビットコインの取り扱いを開始。

2022年5月5日「Gucci（グッチ）」、5月末に一部店舗でビットコインの取り扱いを開始。