NFTを担保に融資を行う新たなローンビジネスが登場。

2022年9月28日、米暗号資産メディア「Decrypt」によると、DeFi融資はすでに大きなビジネスとなっているが、NFTを担保に融資を行う新しいローンビジネスが急成長していると報じている。本日、Mutant Ape Yacht Club（MAYC）のNFTを保有するFragmentが、このスター級のJPEGを担保に1,000ETH（約130万ドル：1億8000万円）を借り入れた。

NFT担保ローンプラットフォーム「Arcade」のCEOであるGabe Frank（以後フランク氏）氏は、「この市場環境の中でこのようなローンで資金調達され、さらにそれがDeFiを介してすべてオンチェーンで行われているのは素晴らしいことです」と語った。

また「価格はある程度安定し、ボラティリティも下がったので、貸し手はより大きなローンを引き受けたいと考えているようです」「同時に、メガミュータントは非常に希少な資産でもある」とフランク氏は説明する。

債務不履行になった場合、担保のNFTは差し押さえ。ローンの返済条件は90日間で1,044ETH。

このローンはノンリコースローンである。つまり、貸し手は債務不履行の場合にローンの担保を差し押さえることができる。FragmentのMutant Ape Yacht Clubのローンの相手方は、「Nexo（ネクソ）」と「Meta4 NFT Lending」だ。Arcadeによると、ローンの返済条件は90日間で1,044ETH、APY（年収率）は18％だ。

「借り手がデフォルトした場合、貸し手はプロトコルで担保に対するオンチェーンクレームを持っている。だから、貸し手は、資産を請求して、それを解き、必要ならそれを売るか、バランスシートに保持することができる。」とフランク氏は語った。

NFTとしても知られるNon-fungibleトークンは、デジタルおよび物理的なコンテンツ、メンバーシップ、または所有権の証明にリンクされた暗号的にユニークなトークンだ。

「我々は、@AppliedPrimateを始めとして、Mega Mutantsの周りにIPを構築しているので、我々の宇宙に参加するために、より多くのMegasを持っている」とFragment創設者のPTMは語った。

2022年6月以降、NFTの借り入れは着実に増加。9月には最高で250万ドルに到達。

「ここでのアイデアは、機会を利用するために、どのようにいくつかの現金を迅速に得ることができるかということ。融資は私たちが必要とするものに対して正しい選択だった」とPTMは説明する。”我々は、おそらく今後90日ほどで融資を解消する予定だ。

今年3月、「CryptoPunks」のホルダーは、101のNFTのコレクションを使用して800万ドルを借りた。4月には、別の「CryptoPunks」保有者がサザビーズでのオークションを選択し、代わりに104 NFTsの束を担保としてDAIで830万ドルを借りた。これらの借り手は、NFT担保融資市場である「NFTFi (NFT Finance)」を通じて融資を促進した。

Arcadeによると、2022年6月以降、NFTの借り入れは着実に増加しており、9月には最高で250万ドルに達したが、ほとんどの活動はNFTの売買にとどまっており、9月には1,110万ドルだったという。

また「ブルーチップNFT（BlueChipNFT）=優良なNFT（Cryptopunks（クリプトパンクス）やBAYC（ベイシー）など）」の保有者は、NFTの売却とは異なり、所有権を維持できる有利なオプションとして、コレクションを担保にした借入も検討されているようだ。

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