『流動性が高い（highly liquid）』と書かれたパンティーを作りたい。

2022年10月02日、米暗号資産メディア「Decrypt」によると、Web3の新しいスタートアップ「PussyDAO」は、物理的なパンティや他の商品と交換できるSolanaベースのNFTを販売する予定のようだ。

NFTといえば、プロフィール写真やアートワーク、コレクターズアイテムなど、デジタル専用のアイテムを連想する人が多いだろう。しかし、ブロックチェーントークンは、物理的な芸術品、財産、その他の有形資産と結びつけることも可能だ。

NFTが小売やアパレルにどのような変化をもたらすかを示す刺激的な例として、「PussyDAO」はSolana NFTを下着やストリートウェアなどを購入するための交換クーポンとして使用することを目指している。

創業者兼CEOの「Izzy Howell」氏は、以前はSolana派生プロトコルCypherの成長責任者だったが、今週のChainlink SmartConカンファレンスで、DeFiの元同僚とチャットしているときにこのアイデアを思いついた語った。

「私は自分のチームと夜更かししていたのですが、チームのみんなは流動性が全てだと言い続けていました。流動性（liquidity）、流動性、流動性、流動性”。そして、次に頭に浮かんだのは、股間に『流動性が高い（highly liquid）』と書かれたパンティーを作りたい、ということだったんです」。

「PussyDAO」はまず、物理的な下着といつでも交換できるNFTを提供することから始めるが、彼女はこのブランドについて、時間をかけてより大きな野望を抱いているのは間違いない。

私たちのブランドは、パンクロックとハイパーフェミニティの出会い。私たちは、厳格で、ガーリーで、パワフルで、この男中心の空間で大いに必要とされている。

「私たちは、Web3技術を使用して、次世代のアパレル、CPG（消費者向けパッケージ商品）製品、ソフトウェアドロップ、体験を拡張している」「私たちのブランドは、パンクロックとハイパーフェミニティの出会いです。私たちは、厳格で、ガーリーで、パワフルで、この男中心の空間で大いに必要とされている新鮮な空気の息吹です。」とHowel氏は語っている。

Howel氏の計画は、前述の製品や体験を含め、「PussyDAO」ブランドを「超ハイプ的なものなら何でも」拡大することだ。

ブロックチェーントークンを物理的なアパレルと交換するというアイデアは新しいものではなく、さまざまな方法で検討されてきた。例えばUnisocksは、Uniswapをテーマにした靴下と交換できるトークンを販売するプロジェクトで、各トークンの価格は販売ごとにボンディングカーブで上昇し、12ドルでスタートしたが、今ではトークンを買うと22,807ドルもする。

NFTを所有し、その現物を手に入れ、二次市場でそれを販売することではるかに摩擦が少なくなる。

アディダスは昨年12月、Bored Ape Yacht Club、NFTインフルエンサーのgmoney、Punks Comicsプロジェクトと提携し、Into the MetaverseドロップでNFTを限定アパレルと交換するモデルを模索した。そして、WAXブロックチェーンのvIRL NFTのコンセプトは、物理的な商品と交換できるトークンを中心に構築されている。

Howel氏は、ストリートウェアなどの商品では、物理的に買い手に物を発送することを強いられるよりも、デジタルトークンを再販する方が簡単だから、償還型NFTは理にかなっていると述べている。トークンの交換は、荷物を発送するよりも安くて簡単で、環境への影響も少ないかもしれない。

“人々は（ストリートウェアを）一瞬で買って、その帽子を取ってeBayに自分で投稿するのは買い手の責任だし、発送やその他諸々を処理しなければならない “と彼女は説明した。「しかし、もし私がNFTを所有し、その現物を手に入れることができれば、二次市場でそれを販売する私にとっては、はるかに摩擦が少なくなる」。

Howel氏は「Solanaのエコシステムで育った」ため、Solanaでローンチしているが、マルチチェーンの将来を想定し、他のブロックチェーン・プラットフォームで製品をデビューさせる予定だ。

「PussyDAO」が最初の製品発売に向けて進路を描く中、Howell氏はWeb3ならではのブランドについて、「これは投資家が支援する最初のソーシャルコメンタリーです」と語っている。「私たちは企業であるだけでなく、生きている芸術運動でもあるのです。私たちは、ジェンダーやアイデンティティ、金融事情に関する有意義な会話を誘発するように設計された製品をドロップしている。