スペイン渡航時(22年7月)、日本に帰国する為には、スペイン出国前72時間以内に検査を受けた新型コロナウイルス陰性証明書の提出が必要でした。しかし現地で受けたPCR検査でまさかの陽性。その後どうやって日本に帰国したかをご紹介します。あくまでも執筆時のものとなりますので、ご了承ください。
現地PCR検査でまさかの陽性。その時どうする?
領事レターの発行
PCR検査で陽性反応が出てしまった場合、陰性証明書を取るまで現地で滞在する必要があります。ただ、費用や仕事の関係でいち早く日本に帰りたいという方も多いと思います。その場合、現地の日本領事館に領事レター(陰性証明の取得が困難である事情を確認したという内容)を発行してもらうことで帰国が認められるケースがあります。
スペイン日本領事館の場合、以下が発行に必要な書類となり、メールに添付して申請することで領事レターを発行していただくことができました。
1:回復証明書の発行
療養期間(約7~10日程度)が徒過し、症状はなく、回復したことを証明する医師の証明書(スペイン政府発行回復証明書、またはそれに準ずる医師診断書)。
こちらの回復証明書は、PCR検査を行った以下クリニックの医師からいただくことができました。
回復証明書発行費用:40ユーロ(約5,500円)
住所:Avinguda Diagonal, 299, 08013 Barcelona, スペイン
回復証明書訳(申請時に訳もメールに記載しました)
●●●●さんは7月25日にCOVID(PCR)陽性となりました。
患者は7月24日に症状が始まり、軽度のCOVID症状を呈したが、治療の必要なく完治した。
7月30日には完全に無症状となり、治療の必要なく治癒した。
医学的な適応と現在のプロトコールに従い、7月31日に患者さんは医学的に退院されました。
COVIDは克服され、検査は陽性であるが完全に無症状であると判断し、7月31日に医学的に退院する。
現在のプロトコールによれば、患者は7月31日に退院し、旅行ができるようになりました。
無症状であることから、非感染と判断され、7月31日から渡航可能となります。
なお、この証明書の有効期限は発行日から90日間です。
敬具
ソニア・シブリアン・サンチェス医師
一般内科
ドクター・ソパ・カンデ・カンチェラ
シュベルタクリニックセントロ
Nカラー:06/45080
クニカSchbelta
医師番号 08/45088
ACERENA S E
バルセロナ、2022年8月1日
2:陽性のPCR検査証明書
療養期間が徒過した後に受検した陽性の検査証明(1と同時もしくは1の後に受検したものに限る)。回復証明書と同時もしくはその後に改めてPCR検査を受ける必要があります。(もちろん陰性であれば領事レターなしで、そのまま帰国できます)
PCR検査費用:バルセロナ(サクラダファミリア近く)のクリニックの場合
検査翌日(48時間):90ユーロ(約12,240円)
検査当日(24時間):125ユーロ(約17,000円)
検査当日(3時間):145ユーロ(約19,720円)
※あと日本政府指定PCR証明フォーマットの発行にはにはPCR検査とは別に20ユーロ(約2,720円)が掛かかります。
(英語・日本語版)https://www.mhlw.go.jp/content/000799426.pdf
(英語・スペイン語版)https://www.mhlw.go.jp/content/000909638.pdf
3: パスポート顔写真ページ
4:領事レター申請書
5:日本行きのフライト情報(eチケットの写し等)
日本にいつ帰るかが明確に決まっていないと領事レターを発行いただけないようで帰りの航空券を事前に購入する必要があります。ただ、領事レターの発行(24時間程度)にどれぐらい掛かるか分からない(筆者の場合は、午後3時に申請して午後6時には発行いただけました)ので、余裕を持ったフライトの予約を行う必要があるでしょう。
スペイン日本領事館連絡先
電話番号: +(34) 93-2803433
メールアドレス: madoguchi@bc.mofa.go.jp
窓口対応時間8:30―13:30
電話対応時間8:00―15:00
日本語を話せる医師・スタッフのいる病院
◆総合病院
* CLÍNICA CORACHAN
日本語を話せる医師: Dr. Luis Horacio ALLENDE (一般外科、消化器科)
TEL:
93-254-5800 (代表)
93-254-5808 (Dr. ALLENDE直通)
93-254-5807 (緊急)
住所: Plaza de Dr. Manuel Corachan 4, 08017 Barcelona
診療時間: 月曜 15:30~17:45, 水曜 15:30~17:00 (DR. ALLENDE対応)
必要書類: パスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証
入院: 可
※Dr. ALLENDEはかなり多くの日本の保険会社と契約しているが、保険が適用される場合でも、処方された薬品は全額本人負担。
※スペイン語・カタラン語・日本語・英語(DR.ALLENDEのみ)可能。
医療通訳
バルセロナ 医療通訳:下山 由紀子さん
TEL: +34-600-70-2828
以上。参考になれば幸いです。情報はできる限り最新のものをアップデートしていきたいと思いますが、日々状況や内容が変化しておりますので、くれぐれもご注意ください。
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