「BAYC」や「Moonbirds」などの人気NFTは値下がりしているが、NFT全体の売り上げは伸びている。

2022年6月14日、米暗号資産メディア「Decrypt」によると、ビットコイン（BTC）が16％下落、イーサリアム（ETH）が18％下落と、暗号通貨市場全体では過去24時間で14％の低下した。その影響でNFTコレクションも、人気NFTを中心に大幅に下落している。しかし驚くべきことに、NFTの取引量は過去24時間において急上昇しており、前期比54％増となっているのだ。今回の下落をチャンスと捉えたコレクターが次の投資先を探している可能性がある。

暗号市場の低迷の中、いわゆる「ブルーチップ」NFTコレクションはどこまで落ちているのでしょうか。NFT Price Floorのデータによると、人気の「Bored Ape Yacht Club（BAYC）」のフロア価格（流通市場に上場されている最も安価なNFTの価格）は約10万7000ドルまで下落し、米ドル換算で1日で16%も下落しました。

ETH換算だと、Bored Ape Yacht Club（BAYC）」は約74.5ETHと11%下落。このプロジェクトは過去1ヶ月半で膨大な価値を失った。4月29日に購入できた最も安い「Bored Ape Yacht Club（BAYC）」は152ETHで、当時は約429,000円でした。
他のトップコレクションも同様に下落しており、米ドル換算で「Mutant Ape Yacht Club（MAYC）」は22%減の約20,100ドル（14ETH）、「Moonbirds」は16%減の約23,250ドル（16.2ETH）、「Doodles」はフロア価値の21%近く下落し現在の価格は11,650ドル（8.1ETH）、「Meebits」は27%減の4,050ドル（2.8 ETH）である。

「CryptoSlam」のトップNFTプロジェクトの取引量としては上昇。

しかし、NFT自体の価格は赤一色ですが、「CryptoSlam」のトップNFTプロジェクトのリストでは取引量としては逆になっている。一部のコレクターは、「安いETH」と評価額の下落を利用して、通常より低い価格で一般的に高価なNFTを物色しているのかもしれません。
暗号解析サイトによると、NFT市場は過去24時間の取引量が以前の24時間のウィンドウと比較して54％増加。この日の売上高は約3900万ドルで、最近5月上旬に見られた1日の金額より大幅に低いですが、最近の1日の取引量の集計より改善しています。

中でも「Bored Ape Yacht Club」は580万ドル相当を売り上げている。「CryptoSlam」のトップ3はすべてBored Ape関連で、「Mutant Apes」がNFT取引で280万ドル以上を記録して2位、3位は近日発売予定のメタバースゲーム「Otherside」の仮想土地で230万ドルの取引となっている。

「DappRadar」によると、NFT市場は2021年に取引高250億ドルに急増し、今年もその記録を更新する勢い。大手マーケットプレイス「OpenSea」は、ちょうど1カ月前、5月1日に4億7600万ドルのイーサリアムNFTの売上を記録し、単独で最高の日を迎えていた。
しかし、NFTの取引量は先月初めに急激に減少し、それ以来NFT市場は苦戦を続けている。それでも「DappRadar」は最近、NFT市場は回復力があると伝えている。